planet A

Have a great 'NOW'. ~宇宙の果てから地球を眺める自由人のひとりごと~

おーい、でてこーい ~ この世はトーラス ~

ふと…
こどもの頃 よく読んでいた星新一の作品を思い出した


ショートショートの神様と言われた彼の作品は
リズミカルで 読みやすく

あの独特な近未来世界観だとか
登場人物のN氏とかS氏だとか…
ミステリアスで 面白く

最初に手にした彼の文庫本「ボッコちゃん」は
当時 少しくすんだようなエメラルドグリーンのカバーと
独特な挿絵が印象的だった


その本のなかに収録されていた作品で
こどもながら稲妻に打たれたような読後感のストーリーがあった


「おーい、でてこーい」

今日は話を進める都合から ストーリーをざっと書いてしまおう


  ↓ ↓ ↓


とある村に 突如 大きな穴が現れた

村人は穴を覗きこみ「おーい、でてこーい」と言って
小石をコツンと 穴の中に蹴ってみる

巨大な穴は底なしのようで
計測しようとしても その深さを測ることができない

そのうち誰かが 穴の中にゴミを捨てはじめる

生活ゴミだとか 機密文書だとか 産業廃棄物だとか
死体だとか…

つられてまわりも いろんなものを捨て始めるが
それでも穴が埋まる気配はまったくない

こりゃ便利だ 好都合だと
人々はさらにゴミを捨て続ける

おかげで村中から不要なゴミが消え去り
美しい街へと変わることができた

そんなある日
工事現場にいるおじさんの耳に こんな声が聞こえる


「おーい、でてこーい」

おじさんは空を見上げるも
なにも見えず ただ空があるだけ

空耳か…と思い 仕事に戻ったおじさんは
その後 空から 小石がひとつ落ちてきたことには
まったく気づかなかった


話はここでおしまい



エネルギー界において
この世はトーラスだと捉える視座がある

自分から発せられたエネルギーは
そっくりそのまま 自分に戻ってくるということだ

ひとに感謝をすれば
まわりまわって自分も感謝されるし

ひとを苦しめれば
まわりまわって自分も苦しむハメになる

そして


この大いなる宇宙根源に想いをはせれば
それはもともと 自分の内側にあったことがわかる

すべてはトーラス

はじまりも終わりもなく
ただエネルギーが循環しているだけ

なんでまた急に
この話を思い出したのかはわからないけど

たぶん きっと 何かが巡り巡って
この9月から流れが大きく変わり始めるのだろう

ときどきやってくる 恒例のエネルギー変容だ

そして振り返れば いつのときも
「新しい自分」のほうが自分には合っている…と感じている



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今日もありがとう
みなさまも素晴らしき「いま」を